ホーム > 市民レポーターの目 > いつまでも元気で暮らし続けていきたい!〜(特活)ワーカーズ・コレクティブうぃず〜
<地域に必要な『あったらいいな』を自分たちで形にする!>

 人生を愉しく過ごせるコミュニティとはどのようなところなのでしょう。20〜30年前は新興住宅地だったけど、今はだんだん寂れ、近所のお店も歯が抜けるようにシャッターを閉めてゆく。住人は歳をとり、だんだん孤独になり、便利だった環境が不便になり、やりたいことも億劫になってくる。何もかもあきらめなくてはいけなくなる。もう愉しい時間は戻ってこないのでしょうか。

 このような「地域に必要なものは何か?」を問い続けているのが、今回取材させていただいた「ハッピー・エイジングサロンういず」です。

「地域に必要な<あったらいいな>を事業として展開したい」と語るのは、(特活)ワーカーズ・コレクティブうぃず(以下、「NPOういず」)の代表・北田惠子さん。
NPOういずは2004年、制度外の生活支援を目標にスタートし、介護などのサービスを通じて、「地域の人が地域の人を支える助け合い」の枠組み作りを模索していきました。また一方で、「子育て支援」や地域交流の場としての手作り品の店「ボックスギャラリーういず」を展開していきました。

 そして2008年、大きな転機を迎えることになったのです。「NPOういずの地道な活動をどこかで見ていてくれた方がいて、自分の家を『使ってください』と申し出てくれたのです。見に行くと松葉町の一画にある広いりっぱな邸宅でした。「ほんとうに夢のようで宝くじに当たったよう気分でした!」(北田さん)。なんと、活動の大きな拠点が突然できてしまったのです。


<最初のステップは「居場所づくり」から>

 最終的には生活支援サービスを目標にしているNPOういずは、そのための「関係づくり」が念頭にありましたが、その前に「居場所づくり」が不可欠であることも感じていました。その「居場所」が思いがけず提供されたのです。

「居場所」は各種活動の「教室」になりました。太極拳・ヨーガ・お茶・さき織り・ビーズアクセサリー・麻雀などなど、その活動は多彩です。また、生徒さんたちが自主的に立ち上げた茶会・句会・習字・小物作り・歌などのサークルのスペースにもなっていきました。

 取材に訪れた日も、誰かさんの誕生日を祝っているみたいに歌声が響き、笑い声が聞こえ、1階でも2階でも集まりがあり、とても楽しそうでした。


<「介護予防」を通して「関係づくり」へ>

「居場所づくり」は地域に浸透してきたようです。次のステップは「関係づくり」で、お互いに助け合うシステムづくりをめざしました。サポーターの養成といってもいいかもしれません。

 北田さんは、「ここの文化的なサークルは自主的に始まっています。でも介護分野ではそうはいきません。介護と名がついただけで自分とは関係ないと敬遠されてしまうのです。でも私たちが今いちばん力を注いでいるのが『介護予防』なのです」と、新たな取り組みについて熱く語りました。

「介護予防の教室」(ハッピー・エイジングサロン)は、どのようにすれば介護を必要とせずに普通の生活を長く続けられるかという「高齢者生活支援」事業の一つです。アロマハンドトリートメント・音読会・音楽会(音楽療法)・囲碁将棋・マジック・健康体操など、メニューは豊富。それぞれ月1回のペースで開催され、専門家を招いて心身共にリフレッシュされるプログラムが施されます。

「やってみて驚いたのは『マジック』です。おもしろいですし、思っていたよりいろいろな機能を必要とするんです。ぜひともいろいろな人に体験していただきたいですね。ハッピー・エイジングはまだ受講者が少なく、まだ順調とは言えません。講師の方への謝礼も受講料だけではまかなえませんので市からの補助金がとても役立っています」(北田さん)。

 もう一つ、新しく加わった事業があります。それは「買物代行」です。これは千葉県の「買物弱者対策モデル実証事業」で、サービス自体は買物代行ですが、直接届けることによって様子をうかがい、会話し、見守るという本来のコミュニティの機能を復活させたいという願いがこもっています。


<さらに「居場所」を増やす!>

 地域の現状は大半が同じような問題を抱えています。地域という共同体がもっている力を活用して、元気をとり戻そうというNPOういずの試み。次年度はさらに「居場所」を増やすという大きな事業目標への挑戦が始まります。

 すでに計画が練られ、柏市大津ヶ丘の空き店舗を第2の拠点に定めています。ノウハウは松葉町で培われたもの、プラス脳を活性化させるアートプログラムが準備されています。期待に胸が膨らみます。


<自分たちが楽しいこと>

 NPOういずの運営は北田さんと亀山さんの2人でほとんどをこなしています。とても大変そうで、忙しそうです。
「この活動をしていて今思うことは、自分たちが楽しいこと。とても楽しんでやっています。何かのため誰かのためというのではなく、自分の居場所がここにある、というのが実感です。展示会などやると同窓会みたいに盛り上がるんです。それぞれの会のことはその参加者に任せています。そういうスタイルを貫いてきました。それが間違っていなかったんだなと、うれしく思っています」(北田さん)。

 人生を全うするまで華やいでいたい、誰しもが願うことです。それがとても難しいのですが、ここでならそれが叶う、そう思わずにはいられませんでした。
(平成23年12月 市民活動レポーター 千葉 耕三)


●(特活)ワーカーズ・コレクティブういず
 代表:北田 惠子
 連絡先:04-7134-7201
 ホームページ:http://kashiwanpo.genki365.net/gnkk07/mypage/mypage_group_info.php?gid=G0000268
 
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