ホーム > 市民レポーターの目 > 柏市富勢地域ふるさと協議会



自由自在の精神で 〜柏市富勢地域ふるさと協議会〜


< 人と人とのつながり >
 地域カフェ(コミュニティカフェ)という言葉をご存じでしょうか。

 普通のカフェや喫茶店では、隣の席のお客さんに「こんにちは」と話しかけることはなかなかできません。あるいは、店員さんに「ちょっと困っていることがあるんですが」などと相談もしにくいでしょう。

 柏市富勢地域ふるさと協議会では、人と人との交流を活性化させ、地域の問題を拾い上げる活動を展開しています。その名も『サロン・ド・とみせ』。普通のカフェのようにお茶とお菓子を楽しむことができるだけでなく、様々なイベントに参加することができます。

 イベントの内容は、楽器の演奏、子供を対象にした絵本の読み聞かせ、アロマハンドマッサージなど多種多様です。イベントの出演者は地域で活動するサークルの方々で、皆さんボランティアで出演しています。

 イベントの効果は大きく、お客さんを呼ぶ目玉となる他、出演者に発表の場を提供することにもなり、またスタッフの楽しみとなることによって活動の意欲にもつながっています。

 
 サロンの特徴は、高齢者だけでなく誰でも参加できること。夏休み期間のイベントでは子育て世代のお母さんや子供たちが集まりました。

 運営するのは地域のボランティアスタッフ。受付からお茶出し、話し相手までつとめ、相談にも乗ってくれます。

 もしお客さんが保育や医療など地域のサービスを探していたら、他機関を紹介するパイプ役にもなります。また、アンケート用紙で地域の問題などを拾ってもいます。雑談のなかから学校の先生が見つかったということもありました。


< 形式にとらわれず、まずはやってみる >

 活動の母体は柏市富勢地域ふるさと協議会です。ふるさと協議会というのは、一般の住民による地域内の町会や自治会をまとめた組織です。目的は、住民による自主的な地域づくり。よりよい地域づくりのため行政も後援しています。

 ふるさと協議会ではこれまで色々なイベントを開催してきました。一方でマンネリ化もあり、まったく新しい活動をと考えたのがサロンの始まりです。近隣センターの空きスペースを利用して、人が交流できるような活動はできないか、そのなかで地域の要望や課題が見えてきたらよりよいのではないか、という発想でした。

 最初はまず中心になる運営委員だけをつくり、組織や形式にとらわれず、とりあえずやってみるという自由な精神で始めました。広報誌『ふるさと富勢』で食器などの寄付を募り、同時にボランティアスタッフを募集。しかし広報誌だけではなかなか集まらず、口コミで声をかけ、20人ほどのスタッフで今年3月にオープンにこぎ着けました。


< 傾聴・自分を知り相手を知るということ >

 地域カフェのスタッフとして研鑽も欠かしません。すずめコース補助金の主な用途は研修費用です。内容は、傾聴、自己認識を深め相手を知る、他の地域カフェの見学など。近隣のサロンと協力体制を築きつつ研修を開きます。

 地域カフェの活動内容はお茶を出すだけではありません。むしろ主となる活動は、人の話を聞き交流を深めることだと言えるでしょう。そのようななかで、人と接する技術や態度を学ぶことは非常に重要です。相談内容の秘密を守る「守秘義務」への理解、私的な介入を避けるなど、学んだことを最大限に生かして注意を払わなくてはなりません。


< 自由自在に楽しく >
 自由であることはボランティアの利点でもありますが、同時にまた難しいところでもあります。

 たとえば、活動の義務化を強めたり拘束を設けたりなどの組織化がしにくいのです。また、活動をずっと続けなければならない、毎回毎回イベントを設けなくてはならないといったような重圧は、スタッフ全員の大変な負担となってきます。

 しかし、ボランティアに限らず、すべての物事の基本は楽しんでやること。楽しくないことは続きません。自由自在の精神で、何事にも柔軟に、楽しく。

 たとえば、お客さんもこず、スタッフも少ないとなれば臨時休業でもいい。イベントも無理をせず、開催できないようであればそれでもいい。そのくらいの気楽な気持ちで運営していくこと。

いままでも、これからも、そういった精神の持ち方が一番の課題だと言えます。

『サロン・ド・とみせ』は毎月第1水曜日の12時から15時まで、布施近隣センターで開催しています。
 ぜひ一度遊びに行ってみてはいかがでしょうか。楽しい出会いや新しい発見があるかもしれません。

(平成24年10月 柏市民活動レポーター 足立真悟)

■柏市富勢地域ふるさと協議会
 連絡先 04-7132-3100
 
前の画面へ戻る
▲ページトップ