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藝術散歩「柏の街に文化を」〜アート・ウォークかしわ〜


 市民の皆さん「川瀬巴水」「吉田堅治」という名前をご存知ですか?
 私は「アート・ウォークかしわ」の設立代表者 鈴木昇さんにお会いするまで全く知りませんでした。

 川瀬巴水は歌川広重の再来と言われ大正時代に活躍した版画家で、米国人アップルの共同創業者スティーブ・ジョブスが彼の版画を広く集めていたように海外で有名。

 吉田堅治は特攻隊の生き残りで40年以上巴里に過ごし欧米では「魂の画家」と言われていた画家で、「生命」をテーマに書き続け2009年に死亡。これらの事は全て鈴木代表に教わりました。

「アート・ウォークかしわ」は鈴木さんの17-8年前からの活動を母体にして、場所を移し新たに昨年夏設立された市民団体です。その主な目的は「柏の自然・文化・歴史を発掘・保存・維持し柏市民による文化活動の振興」です。

 会員数は現在約30名ですが今年は50名以上をめざし、5年後には収益を出すことを目標にしています。設立に際しては、本年度柏市による「立ち上げ支援(たまごコース)」を受けています。

 2回目にお邪魔した日は、鈴木代表のギャラリー3階に新しく発足した組織の部長さんたち、事務局長の伊藤玲子さん、事業部長の村松潤之助さん、広報部長の佐々木哲明さん、会計幹事の中條節子さんが集まっておられました。

 佐々木さんのお話では 柏はもともと商業の街だったそうですが、お集まりの皆さんは鈴木代表の理念・情熱に共感し、柏に市民の手で手創りの温もりのある文化をボランテイアで広めようと大いなる熱意を持って集まってきた人たちです。

 本年の主な活動(平成24年8月〜25年3月末)は、今秋開催の中村勝さんの講演会「江戸からの手賀沼の歴史」、当団体顧問で鈴木代表の相談相手でもある千葉大学古在豊樹先生の講演会「植物工場とアート」および植物工場見学(いずれも9月、10月実施済み)などで、中心的事業は来春予定の柏市民ギャラリー「吉田堅治」展(来年4月14日〜21日)の準備です。

 この間、薪能(25年1月12日県民プラザホール)への参加、1ヶ月1回開催の部会など盛り沢山の催し物が予定され、又「川瀬巴水」を日経新聞日曜版「美の美」、「吉田堅治」をNHK放映のDVDで勉強するなど、かなり密度の濃い活動がなされ本会の趣旨・理念の共有化、会員相互の親睦に工夫が凝らされています。

「吉田堅治」展は 柏市と「アート・ウォークかしわ」との共催事業で、既に秋山柏市長はじめ市の関係者とも打合せが進んでおり、大変期待されている事業です。彼の作品が50点以上展示されるとともに会場では吉田堅治のDVDも放映される予定で、彼の作品・人生・哲学などに直接触れ、大震災後残った私たちが「生命の尊厳」「今を生き未来につなぐ」ことを考える大変良い機会になると思います。


 来年度以降の事業計画はまだ具体化されていませんが、2年後の柏市市制60周年記念に当たり、昔から伝わる柏市民による手創りの農産物・工芸品などを発掘し紹介できないかなど構想が温められている模様です。

 このように「アート・ウォークかしわ」は、市民の手による創作品の展示の機会を広く提供することも活動の柱となっています。これは創作してもなかなか気軽に発表する場所のない市民にとっては、創作の励みになる大変有意義な活動であると思います。

 本市民団体の今年の諸活動は、市からの補助金の支援により、通信費・催し物会場費・事務用品購入費などが賄われ、順調に立ち上がってきていますが、今後卵から雛が孵りさらに大きく育っていくためには市民の皆様の参加・支援が是非とも必要です。

 高校生から一仕事終えた60歳台以上の皆さんまで幅広い世代の中で、自分の創作品の展示場を求めている人、文化活動に参加したい人、ボランテイア活動をしてみたい人、更に当協会の趣旨に賛同し、会員が集まる場所(30-50人程度)を提供できる人、資金援助の出来る人などはぜひ下記にご連絡ください。今秋は、とりあえず会員50名を目標として会員募集(年会費3000円)をしています。

 取材を終え、会員皆さんの少年少女のような純粋な瞳、笑顔が印象的でした。

(平成24年9月 柏市民活動レポーター 堀田博司)

■アート・ウォークかしわ 
 代表者:鈴木 昇
 連絡先:04-7146-6800
 ホームページ:http://artwalk2012.blog.fc2.com/
 
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