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真の地域コミュニティの枠組みを模索〜新柏三丁目第一自治会〜



<地域活動の新たな可能性を求めて>

2012年10月19日、金曜日。台風一過、雲ひとつない秋晴れの中、柏市立第八小学校体育館にはヴァイオリンの音色が響いていました。

これは、ふるさと協議会の枠を超えた近隣9町会(自治会)の交流を図り、地域のつながりを深めることを目的に「新柏三丁目第一自治会」が企画・運営した「中村ゆかりヴァイオリンコンサート」です。

第1部は、各町会からの一般来場者120余名の方と、第八小学校4、5、6年生の362名が鑑賞。満席の会場で、中村さんのクラッシック音楽に加え、ディズニーやジブリの曲目を交えた素敵な演奏を楽しみました。

第2部では一般来場者の方が、ヴァイオリン演奏で懐かしい抒情歌を大合唱されるなど、プロが演奏する生の音楽を身近に感じながら、近隣の皆様と一体感を共有されていました。



<これまでの新柏三丁目第一自治会の取り組み>

これまでこの自治会活動としては、自治会加入促進運動や落語鑑賞会、ボーリング大会など町民の交流を深める活動を積極的に行ってきました。

ふるさと協議会関連の行事にも、「増尾地域ふるさと協議会」の傘下町会として活動に参加しています。ただ、道一本隔てた「永楽台地域ふるさと協議会」との交流の場は皆無でした。



<学区コミュニティの枠組みづくりへの思い>

自治会会長の志水房夫さんは、地理的要因により、生活圏と所属している「ふるさと協議会」が異なるため、隣接する協議会の町会との交流がないことを、以前から地域課題として問題視していました。

道一本の些細な隔たりだけど、近隣センターの利用や協議会の行事の参加など「ふるさと協議会」の壁って大きいのです。


今年、「新柏三丁目第一自治会」は防災会を立ち上げました。一番近い避難場所という事で、第八小学校体育館を指定しています。

当然避難にあたっては、「永楽台地域ふるさと協議会」の傘下町会はもちろんのこと、その協議会のメンバーでない「新柏三丁目第一自治会」と「名戸ヶ谷町会」の人々も避難してきます。

そういった防災の面からも協議会が異なる隣接町会との協力体制を構築する必要性を感じていたと、おっしゃいます。


そこで学区における近隣町会とのコミュニティ強化を目的として、柏市民公益活動補助金事業として「柏八小学区ふれあいの集い」を企画したそうです。
それが先に述べた、「ヴァイオリンコンサート」のイベントです。



<コミュニティの難しさ>

会長の志水さんはイベントをやってみて、こう振り返ります。

準備段階では、今回の企画についてチラシとポスターを作って9町会(うち5町会が永楽台協議会)に趣旨説明並びに協力をお願いに回りましたが、説明も充分に聞いてもらえないようなところもあり、悔しい思いもしたといいます。

学区ということで少しは賛同が得られると思っていましたが、「ふるさと協議会」をまたがった各町会、団体に思いを伝え、理解して頂く難しさを痛感したそうです。

しかし、なんとかイベントを開催し最初の一歩を踏み出すことができました。参加が少ない町会もありましたが、柏第八小学校区の全町会の人々120余名も集まり、同じ空間を共有できたことは大変有意義であったと思います。



<真の地域活動を目指して>

参加された校長先生や周囲の方の反応は、「今までにない発想の企画で、これだけの住民を動員できた事は大成功であった」とのこと。

志水さんはおっしゃいます。
「苦労や悔しい思いもいっぱいしたけれど、こういう新しい発想での地域コミュニティーが実現できればと願っています。そのために、今回のイベント内容を総括したうえで、地域の方々とのネットワークを活用し、住民のニーズに合ったイベントを企画し、今後も継続して『柏八小学校区ふれあいの集い』を開催していきたいと考えています。確かに、エネルギーのいる取り組みですが、そのエネルギーが、町会を超えた地域のエンジンの馬力アップにつながってくれれば嬉しいです」


<レポーターより>

今回のコンサートに参加して、小学校区という単位で、しかもその学区の協議会に属さない町会が旗を振り、自分たちの町会費の一部を持ち出してまで「ふれあいの集い」を開催された先駆的な取り組みは、大変有意義であると感じました。

今回は、柏市民公益活動補助金制度の町会コースが新設された事により実現出来た活動です。この活動の真の目的が、地域の安心、助け合いの住みよい地域づくりにつながる事を地域の皆さんが理解し、協力し合って今後も継続して進められる事を願ってやみません。          
   
(平成24年11月 市民活動レポーター 松本 茂)


■新柏三丁目第一自治会
 代表者:志水 房夫(会長)
 連絡先:04-7163-6529
 
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