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歴史・文化・自然を守って〜手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会〜



<柏市指定文化財・松ヶ崎城跡>


松ヶ崎城跡は北柏駅の北西に位置しています。

植樹された川津桜を眺めながら坂を上ると、小高い丘の上にうっそうとした木々が茂っています。

一見ただの雑木林に見えますが、よく見ると何カ所かぽこぽこと地面が隆起しています。これらは古墳です。奥へ歩いていくと、今度は奇妙に地面が陥没しています。これは堀の名残です。

松ヶ崎城は戦国時代の城です。このあたりはかつて広大な内海でした。しかし、内海の西側に当たる柏周辺地域の歴史を示す文献はほとんど残っていません。

そういった文字情報の少なさから、松ヶ崎城跡は貴重な歴史的資料となっています。2004年には柏市文化財に指定されました。



< DVD制作・祭り開催など多彩な活動 >

『手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会』は、城跡の保存と郷土史の研究を目的に活動しています。結成は1999年。手賀沼が海だった頃と題してシンポジウムを開催したのがきっかけでした。

シンポジウムが盛況だったので、その内容を書籍として出版しようと会を結成しました。以来、歴史勉強会や史跡見学会を定期的に開いています。


歴楽講座と名付けられた勉強会では、柏市周辺の歴史だけでなく、広くいろいろな時代や地域を扱っています。

特に戦国時代と平将門は人気のある題材です。講師は、専門の方にお願いすることもありますが、基本的には会員が担当します。

講師の任に当たるのはなかなかに苦心をするところで、担当者は資料を集めスライドにまとめます。将門の取材ではわざわざ茨城県岩井市まで出向いて写真を撮ってきました。この講座は毎月1回開催しています。

史跡見学会では柏市周辺の史跡をまわります。8月には篠籠田西光院の三匹獅子舞など、9月には福満寺を中心とした史跡を見学しました。

2012年7月には松ヶ崎城跡を解説したDVDを制作しました。ひよこコースの補助金を利用した活動です。

専門の業者に依頼し、わかりやすく本格的に仕上がりました。完成したDVDの一部を柏市および市内の学校・図書館に寄贈しました。150枚制作したうち、すでに100枚ほどが寄贈として配布されています。このDVDは購入することができます。

11月には松ヶ崎城祭りを開催。楽器演奏の出し物や、他ボランティア団体による出店などがありました。城跡の見学ツアーも行いました。こちらの活動にも補助金が利用されています。

他に、戦争体験をされた方を囲んでの座談会や、大戦の名残である歩哨舎などの移設のための募金活動もしました。座談会では独自にDVDも制作しました。あえて専門家ではなく、地元の古老の方から郷土史をうかがう聞き取りなどの活動もしています。

このような活動の内容は会報に載せて他の会員たちと共有しています。



< 城跡保存と今後の展望 >

松ヶ崎城跡は現在借地契約になっています。

今後も城跡を保存し続けることが会のなによりの目標です。さらには、城跡の認知度を高め、よりよい環境にしていきたいと考えています。

また、まだ構想段階ですが、郷土史マップや史跡の周遊記といったような映像作品もつくれたらと計画しています。専門の業者に頼むと予算が高くつくので、座談会のときの経験をいかし、独自に映像をつくるつもりでいます。

松ヶ崎城跡は貴重な歴史的資料であると同時に豊かな自然環境でもあります。

実利実益ばかりを追求する風のある昨今ですが、歴史や文化を大切に考える精神と、自然との共生を忘れたくないものです。

松ヶ崎城跡へは北柏駅北口から工場のある方角へ歩いて10分ほどで行くことができます。もうしばらくしていい季節になってきたら、ぶらりと散歩がてら史跡めぐりなどいかがでしょうか。

(平成25年1月 市民活動レポーター 足立真悟)


■手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会
  代表者:森 伸之
  連絡先:info@matsugasakijo.net
      http://www.matsugasakijo.net/
  
 
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