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顔の見える街づくり〜(特活)ワーカーズコレクティブういず〜


<「ワーカーズコレクティブういず」について>

みなさんのお住まいの地域はどんなところですか? 

何か困ったことが起こったらお互いに助け合うことができ、何歳になってもその地域の中で自分の役割を持って、いきいきと暮らしていけるような街であればとても素敵ですよね。

そんな、地域で顔の見える関係づくりを大切に活動されているのが、今回取材をさせていただいた「ワーカーズコレクティブういず」です。



<ハッピーエイジングサロン>
ういずは柏市民公益活動補助金事業として「ハッピーエイジングサロン」を行っています。これは元気に年をとることを目標に開催されている介護予防講座です。

ただ長生きするのではなく、元気に年をとるためには、ストレスのない生活や筋力の維持が必要です。

ういずでは、アロマハンドマッサージやホメオストレッチ、脳いきいきアートなど、様々な活動を通して、参加者の心と体の健康を保つ手助けを行っています。

このようなういずのサロンの講師は、そのほとんどが地域の方です。今までは他人に教えたことがなかったのだけれど、地域のためにできることがあれば、ということでやってくださっているのです。

参加者は何かを究めるためや、資格を取るために参加しているのでありません。ちょっと健康でいられて、みんなと楽しく過ごすために参加しているので、大先生は要らないのだそうです。

お互い先生になったり、生徒になったりしながら、みんなで同じ時間を楽しんでいます。私が活動に参加させていただいた ときも、楽しい会話が絶えず、「みんなとおしゃべりするために来ているのよ」とおっしゃる方もいました。

もちろんサロンの内容も人気なようで、「またこの講座を開いてほしい」というリクエストまであがっていました。



<立ち上げから現在まで>

設立から約10年が経過し、「一つずつ、今までやってきたことがつながり、無理なく支援、協力してくれる人も増えてきた」と代表者の北田さんはおっしゃいます。しかしこれまでの過程は決して楽ではなかったようです。

「立ち上げ時からずっと大変で、大変じゃないときがなかった」というくらい、いつも困難と向かい合わせでした。

そもそもどうやって市民事業を立ち上げればよいかわからず、勉強していく中で、事業所の運営や維持の難しさを目の当たりにしていったそうです。

最初の頃はなかなか思うような生活支援に行きつけず、まずは自分たちも経験のある、子育て支援からスタートし、そこで産前産後のお手伝いや、在宅の託児など、広い意味での生活支援サービスを開始しました。

そうこうしている内に、ういずの活動をずっと見てきてくれた方が、「私の家を提供するから」と言ってくれ、松葉町の民家ギャラリー結を使うことになりました。

とても雰囲気の良い木造家屋。この空間で、自分たちが出来ることからやろう、と再出発したところ、自然と高齢者の居場所になっていったのです。

そして、せっかくみんなが来てくれるのだから、とはじめたのが前述のハッピーエイジングサロンです。

その後、参加者同士の関係が生まれ、互いの様子を気にかけるようになったことで、ういずのやりたいと思っていた家事支援の話につながっていき、自然な形で生活支援がはじまりました。



<今後の展望>

ういずは民間企業との連携にも意欲的です。ハッピーエイジングのノウハウを活かした介護予防を提案していきたい、と考えています。自宅で暮らしているときや、施設に入っているとき、それぞれでサービスが分担されるのではなく、一貫してその人が年を重ねていく様子を見守っていきたいのです。

ういずの目標は「みんなが声をあげて、こうしたらいい、ということを提案していき、地域でその人なりの働き場を作っていくこと」だそうです。地域の中で、助け合いによる生活支援サービスがコミュニティビジネスとして成り立つようになるのが理想であり、生活支援につなげるための手段として、顔の見える街づくりを進めています。

ただ、今やっていることは「事業にかかるお金はみんなで出資し合い、働き場を自分たちで作っていく」というワーカーズコレクティブの活動の手段なので、活動そのものを進めていくことが、今後の課題となっているそうです。

実際に活動に参加し、北田さんのお話を聞いている内に、地域の中でお互いに助け合える関係を築くことの大切に、改めて気付かされました。

昨今は地域における人間関係の希薄さや、高齢化が問題視されていますが、「いつまでも元気でいきいきと暮らし続けられる街」が実現できたら、きっと今よりも明るい未来が見えてくると思います。今後も、ういずの活動が実を結ぶことを願っています。

(平成25年1月 市民活動レポーター 松田 衣李子)


■(特活)ワーカーズコレクティブういず
  代表者:北田 惠子
  連絡先:04-7134-7201
 
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