柏市民公益活動情報サイト かしわん、ぽっ?柏の葉eスポーツ研究会ブログマインクラフトで描く「街の未来」:柏の葉eスポーツ研究会の新たな挑戦

マインクラフトで描く「街の未来」:柏の葉eスポーツ研究会の新たな挑戦

公開日:2026年05月27日 最終更新日:2026年05月27日

柏の葉eスポーツ研究会代表の寺口です。 先日開催された「みんなの祭」にて、柏の葉ふるさと協議会のご協力のもと、UDCKとゲートスクエアのステージを活用し、当会の活動成果を発表いたしました。

約7ヶ月間にわたる子どもたちの創作プロセスと、その結晶である「マイクラプロジェクト」をお披露目し、「ゲームは単なる遊び」という既成概念を覆す大きな手応えを感じることができました。この場を借りて参加いただいた皆様にお礼申し上げます。
今回の取り組みについて少しお話ししたいと思います。

 

なぜ、ゲームで「街」を作るのか

子どもたちがこの柏の葉を「ふるさと」と呼べるようになるには、街の風景や文化を「自分ごと」として捉えるプロセスが欠かせません。しかし、柏の葉はまだ歴史が浅く、目に見える象徴的な文化が育っている途上の街でもあります。このような若い街において、何が地域への愛着を育むのか。今回のプロジェクトは、その答えを探求する機会でもありました。

 

一過性で終わらせない「文化」へのアプローチ

きっかけは、柏の葉ふるさと協議会からいただいた「街を舞台にゲームで何かできないか」というお声がけでした。当初はレトロゲームを世代間で楽しむような単発の企画も検討しましたが、一過性のイベントでは「文化」を育てる力として不十分ではないかと考えました。そこで、マインクラフト(以下、マイクラ)を用いて、自分たちの手で街を再現するプロジェクトを具体化させていくことになりました。

 

「独創性」を「仕組み」で支える

世界中で愛されるマイクラは、子どもたちの独創性や熱量が大人の想像を軽々と超えていく、可能性に満ちた舞台です。私たちがすべき事は、その熱量を支える「仕組み」を構築し、子どもたちがゼロから街を組み上げていく工程そのものを、新しい体験型のイベントへと昇華させることだと考えました。

 

柏の葉モデル:3つのこだわり

既存のマイクラ活用事例と一線を画すため、当研究会では以下の3つのハードルを設定しました。

  1. 徹底したリアルスケール: 1ブロック=1メートルとし、駅を起点にすべての建物・道路を地図通りに配置する。

  2. フィールドワークの導入: 写真資料の収集や実際の観察を行い、ディテールを極限まで追求する。

  3. コミュニティの形成: 月に一度、仲間が集まって制作するミーティングの場を設ける。

この本格的な手法を、子どもたちが楽しみながら取り組める仕組みに落とし込みました。

「飽き」という天敵にどう立ち向かうか

7ヶ月という長期間、飽きやすい子どもたちが継続できるかは最大の懸念でした。そこで導入したのが「ゲーミフィケーション(ゲームのメカニズムを応用する手法)」の視点です。 人が飽きる要因には、主に以下の3つがあると言われています。

  • 予測できてしまう(既視感)

  • 自分が関与できない(疎外感)

  • 難易度が不適切(退屈または過負荷)

特に子どもは「将来の成果のために今頑張る」という時間軸での判断が苦手です。短期的な興味の浮き沈みが激しい彼らにとって、この「飽き」はプロジェクトの天敵でした。

 

試行錯誤が生んだ「自走する環境」

私たちは「飽きさせない仕掛け」として、独自のツールを開発・導入しました。

  • ブロック配置図(設計図)

  • 手順をまとめたガイドブック

  • 現代風家具アドオン(ゲーム内追加コンテンツ)

これらを段階的に提供するとともに、子供同士が対面で作業する場所を設けることで、相談し合い、認め合う「自己肯定感の相乗効果」を狙いました。 驚いたのは、子どもたち自身が次々と改善案を出し、中には自ら課題を解決する子まで現れたことです。さらには麗澤中学・高等学校の生徒も加わり、世代を超えた高度な協業フィールドへと発展していきました。

(上)リアルスケールを実現する独自のブロック地図(下)自宅での建築作業で迷わないためのオリジナル冊子

 

自分の「好き」が、誰かの「喜び」に変わる瞬間

イベント当日の成果発表では、来場者の皆様から「すごい!」「本物そっくり!」という驚きの声を多数いただきました。 何より、建築に参加した子どもたちが、自らの成果が社会に認められる瞬間を肌で感じられたことに大きな意味があります。

「少しの興味」が「得意なこと」に変わり、それが「誰かの役に立ち、喜ばれる」という体験。その尊さを学ぶ機会になったと確信しています。

イベント当日にご紹介したリアルの風景とデジタル風景を比較したものを、ほんの一部ですがご紹介します。すべて小学1年生~中学3年生の子供たちが、コマンド(自動化プログラム)を使わず建築しました。

 

リアルとデジタルが交差する新しい街のモデルへ

今回のプロジェクトを通じて、先進的な街づくりに携わる皆様や熱意ある住民の方々と交流できたことは、私たちにとってかけがえのない財産となりました。

「マイクラプロジェクト」はまだ発展途上です。これからも多くの人を巻き込み、大人はリアルな街づくりで、子どもはデジタルの街づくりで文化や風景を作り上げる感覚を共有しながら、デジタルとリアルを融合させた独自のスマートシティ活性化に貢献してまいります。

カフェの内装もこだわります

駅周辺の建築風景

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今後のマイクラプロジェクト シーズン2にもにどうぞご期待ください。

 

柏の葉eスポーツ研究会
代表 寺口和夫

 

※本活動および記事はマイクラ公式(Mojang / Microsoft)の承認を得たものではなく、公式とは関係ありません。

© 2026 Mojang AB. TM Microsoft Corp.

この記事を見た人はこんな記事もチェックしています

アーカイブ