市民活動サポートコーナー
                             

【H19補助金団体】福祉サービスかしわ市民の会(その2)

(その1から続く)

 =移送サービスは単なる運び屋にあらず=

 移送サービスとタクシーの違いはなんでしょう。
 「自分達は運び屋ではない」と市民の会のみなさんは声を揃えていいます。一つは、外出が困難な方に少しでも外出の機会を持ってもらうためのお手伝いだということ。外出困難者には、平素、家族に迷惑をかけたり人手を煩わすことを厭い、外出を控えている人も少なくありません。特に、自分の楽しみのための外出は気が引けてしまうそうです。「以前、歌舞伎を観にいくという年配の女性をお乗せしたことがあったのですが、数年ぶりの外出に心が華やいでいる様子がよくわかり、運転していてもとてもうれしかったんです」とは、女性メンバーである高橋澄子さんの言葉です。

 二つ目は、日頃話すことが少ない高齢者の話相手になったり、乗り降りする方のペースに合わせてドアの開閉をしたり、買い物に付き合ったり、と営利のタクシーにはない細やかな対応ができること。運転者は指名制ではありませんが、何度も利用される人には同じ運転者が対応することが多く、徐々に顔見知りになってくると、車に乗った瞬間からおしゃべりが始まります。何気ない会話もあれば、悩みごとを聞くこともあり、この時間が利用者にとって、単なる移動時間ではないことを実感します。

 また、健常者には便利なタクシーのドアの自動開閉も、すばやく乗り降りできない方にとっては緊張を強いられ、危険なもの。利用者が乗り込むのをゆっくり待ってから、手でドアを閉める。それだけのことでも、利用者に喜んでいただけます。

 営利が目的でない分だけ、利用者のペースに合わせることができ、ゆっくり利用者との時間を過ごすことができます。「利用者の方から『ありがとう』って言われると何よりうれしい。こんなうれしい気持ちをいただけて、逆に『ありがとう』っていいたい気持ちだよ」とは、メンバーの山口龍之助さんです。

(その3に続く)



前のページへ戻る
柏市民公益活動情報サイト「かしわん、ぽっ?」