ホーム > 市民レポーターの目 > フリートークサークルから始まる「支え“愛”」〜障がい児子育て支援サークル虹色くらぶ〜

<交流サークルの始まり>

 障がい児子育て支援サークル虹色くらぶは、障がいを抱える子どもを持つ親達に向けて、自らの悩み・問題を打ち明け、情報交換をしながら一緒に支えあう“仲間づくりの場”として昨年度設立されました。「立ち上げたときは、3人だけだったので不安だらけでした」と代表の中村愛さんは語ります。 


 虹色くらぶは、子どもたちの障がいの種類や年齢、居住地に限らず、わけ隔てなく参加できるということが大きな特徴です。もともと、自閉症やダウン症の方たちの集まりはありましたが、障がい種別を問わず交流するのが、虹色くらぶの姿勢です。


<フリートークから勉強会までカバー>

 11月11日(金)、プチカフェといわれるフリートークの日に参加させてもらいました。毎月第2金曜日にこども療育相談室てくてくで行われています。この日集まったのは約10人。参加者の自己紹介では、「自閉症の子どもがいます」「うちの子はダウン症で」などのコメントが口々に発せられ、各々の苦労話や情報が飛び交います。しかし、参加者の方々の表情やサークルの雰囲気は、拍子抜けするくらいに明るいものでした。「ぴんと張り詰めた緊張感の中で進行する」と思っていた私の予想が、いい意味で「外れた」と感じました。

 さらに、毎月第2水曜日に行われるママカフェといわれる勉強会では、保育士や行政職員を講師とし、会員のさまざまな疑問を解決するため、「子育て」「支援学校・学級」に関するテーマなどを取り上げた講義を催し、みな真剣な面持ちで質問や、意見を交わしていました。ここには託児職員もいるので、子ども連れのママ達も安心して参加することができます。

 昨年度に比べて、会員数が増え、ママカフェの規模も大きくなった虹色くらぶですが、団体の自立を目的とした柏市民活動公益活動補助金を受けています。補助金は、講師や託児職員への報償費、部屋の使用料、会員向けのパンフレットの印刷の需用費やメール便などの役務費として使われています。


<どんな相談も歓迎! 対話重視の活動へ>

 数多くある、ママ達の相談ですが、「どう筋道をたてて、学校・病院や行政に質問をしてよいのか分からない」と感じることがあったり、「ちょっとした悩みが誰かに相談できない」と、日常の些細な出来事への対処が困難であると伺いました。そんな“ちょっとしたもの”が悶々と蓄積して、孤独・就学・病気・将来のことなどに対する悩みで、うつ状態になる人や、外に出られなくなる人もいるそうです。

「ママ同士で話し合い、情報交換することが、素早く、多くのことを解決することにつながる」と中村さんからサークルの本質を伺いました。「来年度は、勉強会よりも対話重視という長所を活かして、参加してよかったと思われるサークルを作って行きたい」と代表の中村さんが意気込みを語りました。


<われわれがまず、“理解する”ということ>

 中村さんは、「障がいについて、いまだに殆どの健常者は知らないことが多く、また、知ろうとしないため、障がいに対しては偏見の目があります」と言います。確かに、私も障がいについては、あまり考える機会がなく、結果的にどう接すればよいのか分からないということを実感しました。「もし、障がいについて、早い段階から触れ合っていれば、たとえ障がい者が予想外の行動をとったとしても、一歩踏みとどまって、理解しようという心が芽生えます」と強く語る中村さん。

「障がいについて、これから先、どのようにして多くの人たちに向け、啓発活動を行っていくかを考えています。しかし、それだけでは、もちろん効果的な結果は出ません」「どうしたら、広く興味を持ってもらえるのかも、心がけて活動していきたい」と言います。

 虹色くらぶは、障がいをもつ子どもの親達の大きな心の支えになっています。われわれ健常者も、障がいに対して歩み寄り、ともに支えあうことが、今まで以上に必要だと実感しました。
(平成24年1月 市民活動レポーター 永田 吉徳)


●障がい児子育て支援サークル 虹色くらぶ
 代表者:中村 愛
 連絡先:happy_rainbow@live.jp(@を半角に)
 ホームページ:http://happyrainbow.jimdo.com/
 
前の画面へ戻る
▲ページトップ