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地縁と志縁 縁を結いて 〜松葉町地域ふるさと協議会〜



< NPOと住民繋ぐ 心の輪コーディネーターに >
 
 地域内外からみんなが持ち寄った心と繋がりが生きる街。そこに広がるハートの輪。繋いだ輪が、住民に心豊かな生活をもたらす。少し先の未来、そんな居住環境が実現したら――。

 少子高齢化への懸念が叫ばれて久しい昨今、松葉町も例外ではありません。1980年代、全国より一斉にこの地に移り住んできた人の多くが現在50代となり、4歳以下の人口は市内2番目に少ない松葉地区。

 地域の繋がりが希薄化する一方で、ボランティアやNPOの活動に関心を持ち、新たな繋がりを求める人も増えてきました。ここに従来の町会が長年培ってきたネットワークを生かし、中間支援組織の役割を担うことで、コミュニティの変化に対応する新たな共同体の実現を目指す。

 これが、「松葉町地域ふるさと協議会」(以下、ふるさと協議会)が取り組む『新しい公共に対応する地縁組織』事業です。


< 想いを形に!まつばの魅力再考 >
 この先駆的な試みにはクリアすべき課題も多いと、会長を務める藤田武志さんは言います。「住民の中には、市民活動団体にアレルギーを持つ方もいます。しかし、恐らく我々だけでは(担い手不足等の面で)行き詰まる。NPOには各々得意分野があるので、将来的には連携したいと考えています」

 そこで、まず第一歩として、コミュニティ・カフェのオープン(翌6月頃予定)を計画しています。これに先駆け開催された意見交換会、まつば座談会(平成24年3月・5月実施)では、「まつばの魅力」「拠点づくり」をテーマに、地域内外より集まった人々の間で議論が交わされました。

 松葉町が築いてきた資源の再発見、地域交流の拠点づくりの必要性に対する意見の一致を経て、視察・勉強会等を行い、実現に向け始動しています。密度の濃い充実した研修を行うため、補助金を活用しています。


<「我がふるさと誇れる松葉に」目指して28年 > 

 ふるさと協議会の始まりは、昭和59年に遡ります。当時の市のふるさとづくり推奨・補助金制度の設置を受け、「子供たちに松葉が我がふるさとだと思われる町に」との思いから、居住環境の整備や交流の場づくりが進められました。

 その結果、チャリティーゴルフ大会やふるさと祭りの開催、自主防災組織連絡会など、文化活動が盛んになり、地縁組織としての結びつきも強くなりました。

 また、協議会本部においては、複数の副会長制を導入することで、事業の継続と発展を図るなどの工夫が見られます。

 生涯学習講座で実施されていた活動を引き継いだり、住民の自主的な集いの場も形成されつつあります。


< サロン de 元気 >
 
 高齢者の心身の健康づくりをサポートする活動が充実している松葉町。月2回近隣センターほかで行われている「おしゃべりサロン」を取材しました。

「おしゃべりサロン」とは、その名の通り、おしゃべりを楽しむ友人作りの場です。参加者は地域に住む高齢者で、カラオケや俳句を通し交流を深めたり、時には防災に関するビデオを見たりしながら、情報・意見交換をしています。

 そしてまたある時は、“おしゃべりネイルサロン”や“マッサージサロン”にも変わります。ネイルボランティア団体、町内に拠点を置く障がい者福祉作業所、それぞれの協力を得て、互いに会話をしつつ、リラックスしてもらおうという企画です。

 実際に“ネイルサロン”を訪れた方々は、「何十年振りかしら」「米寿にして初めてなの」「買物に行く時、お金を出すのが恥ずかしいわ」等々。最初の戸惑いからは打って変わって、はにかみながらも、少年少女のようなキラキラした顔が、これらの言葉から伝わってくるでしょう。

 担当を務めるのは今年で5年目という、副会長の安田容子さん。「(過去に)映画鑑賞を行ったこともありましたが、今はおしゃべり中心にしています。スタッフも参加者と同じ時間を共有し、一緒に楽しんでいます」。また、企画は「自然と周りの方が、次はこれをやってみては?と提案してくれる」のだそう。参加人数も年々増えているとのことで、地域に根ざした活動、そして安田さんのネットワークの広さが伺えます。


< 軌跡紡いで、明日を繋ぐ > 

 ふるさと協議会が多様なネットワークを作ってきた実績は、他にも様々な所からうかがうことができます。コミュニティ・カフェの実現は、拠点として商店街の一角の空き店舗を格安で提供してくれる方が名乗りを上げてくれたことによるもので、これまでの信頼と実績なしには考えられないでしょう。

 やがて現実のものとなる超高齢化への備えとして、NPO団体等との連携は不可欠であり、若い担い手を協議会に集める必要がある、と藤田さんは考えています。

 コミュニティ・カフェがオープンしたら、今後は子育て支援等にも取り組んでいきたいという藤田さん。

 住民とNPOの出会いの場、様々な垣根を越えるための場所として、また笑顔あふれる憩いの空間として、コミュニティ・カフェを中心としたハートの輪が繋がる日は、そう遠くはないかもしれません。

(平成24年9月 柏市民活動レポーター 飯田万里奈)

■松葉町地域ふるさと協議会
 代表 : 藤田 武志
 連絡先 : 04-7133-4890
 
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