朗読劇「この子たちを忘れない」2021 ー1945 ヒロシマ・ナガサキ 原爆の記憶ー
詳細
第22回 自主公演
朗読劇「この子たちを忘れない」2021
ー1945 ヒロシマ・ナガサキ 原爆の記憶ー
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2021年8月14日(土)
開場/午後1時30分
開演/午後2時
《会場》 柏市民文化会館 小ホール
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【第1部】朗読劇 「夏服の少女たち」
柏市立田中小学校児童と校長先生
【第2部】朗読劇 「この子たちを忘れない2021」 柏・麦わらぼうしの会
【第3部】「平和の願いを歌に」
aii(柵木愛)/高校生シンガーソングライター
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昨年はコロナ禍により公演を中止しましたが、
今年は感染対策を徹底した上で上演する事ができました。
また柏市立田中小学校の児童と吉田校長先生、高校生シンガーソングライターの柵木愛さんと一緒に舞台を創る素晴らしい機会にも恵まれました。
当日は予想を上回る大勢のお客様がご来場くださり、
キャスト・スタッフ一同感謝の気持ちでいっぱいです。
チラシ裏面
【第1部】朗読劇 「夏服の少女たち」
(出演)市立田中小学校児童と校長先生
ナレーションは「広島県立広島第一高等女学校1年6組の少女たちの、これは小さな記録、あなたへの重い手紙です。」と観客に語りかけます。
「昭和20年4月6日、森脇瑤子の日記」とナレーションによって少女たちの日記を開かれます。
少女たちは第一県女の生徒として誇らしく胸を輝かせながら学校であったことを日記に綴ります。
白いセーラーの夏服作りに心を弾ませていた少女たちですが、先生からセーラー服を禁止され、ヘチマ襟の黒っぽい地味な色にするよう言われがっかり・・・。
「でも先生は、戦争が終わったら一番おしゃれで自分にあう制服をつくりましょうね、とおっしゃってくださったね」
「早く、真っ白な夏服着たいな・・・。」
空襲の間、防空壕の中で身を寄せ合って将来の夢を語り合う少女たち。
そして、8月6日を迎えます・・・。
あの日、一年生223名は学徒動員で市内の建物の取り壊し作業をしていました。そこは、爆心地からほんの800mしか離れていなかったのです。
「真っ青な、雲ひとつない空でした」
「顔を空に向けると何かキラキラ光るものが見えたの。落下傘と一緒にフワリ・・・フワリ・・・」
「手を空の方へあげて思わずつかみたくなって・・・宝石のようで本当にきれいでした。私たちへのプレゼントかしら・・・」
昭和20年8月6日午前8時15分17秒、広島に原爆が投下。少女たちは一瞬のうちに焼きつくされされました。完成して間もない夏服とともに・・・。
最後に平和とは何か、今を生きる子供たちが語りかけます。
「私たちがまずできることは真実を知る事です。真実を学ぶことです。」
「戦争は人間の仕業です。戦争は人間の命を奪います。戦争は死そのものです。広島・長崎を考える事は平和に対しての責任をとる事です。」
吉田徳子校長先生も第一部・第二部に出演し、表情豊かな演技と心に響く朗読を観客に届けました。
【第2部】朗読劇 「この子たちを忘れない2021」
(出演)柏・麦わらぼうしの会
【第3部】「平和の願いを歌に」
aii(柵木愛)/高校生シンガーソングライター
1曲目「ダブル」
aiiさんが高校1年生の時に作った曲。
新しい環境で空回りする自分に寄り添うために、自分の中にあるポジティブな気持ちをかき集めて曲にしたもの。ロックテイストのエネルギッシュな曲調とaiiさんの力強く伸びやかな歌声で、聞くと力が湧いてくる曲です。
2曲目「8月6日」
aiiさんは中学2年生の時に我孫子市主催の中学生を広島・長崎へ派遣する平和事業で選ばれて広島へ派遣されました。広島でたまたま出会った被爆者の女性から当時の体験を聞いたことを元に曲を作りました。温かみのあるaiiさんの歌声が被曝された方の痛みを優しく包み込みむ印象深い曲です。
この情報は、「柏・麦わらぼうしの会」により登録されました。