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7月度まなび屋講座「日本の貴石ヒスイの物語」

公開日:2022年07月14日 最終更新日:2022年07月15日

2022年7月度まなび屋講座『日本の貴石ヒスイの物語』

実施日:7月12日(火)10:00~12:00 パレット柏ミーティングルームD

♦講師:当会理事 塩川智英

♦講座内容:塩川氏の育った青海町(現糸魚川市)は日本の貴石翡翠の産地です。

富山県糸魚川から太平洋側の静岡にかけては日本最大級の断層があり、太古の昔から地層の歪みが生じると地表の隆起と地下のマグマの噴出を繰り返してきました。やがて地表に飛び出したマグマが時を経て日本の貴石と言われる翡翠を創り出しました。

*塩川氏の子どもの頃は、民家の屋根の板が風に飛ばされないように石の重しを置いていました。それは実は翡翠でした。

*翡翠は、縄文の時代から、勾玉(マガタマ)に加工され、装飾品として使われ、神事、祭事の品として扱われました。また色艶のいい物、大きな勾玉は所有者の権力の象徴として珍重されました。

*日本の歴史を神話として綴った“古事記”はイザナギ、イザナミの日本列島造りや、オオクニヌシの国造りなどを記述しています。

*青海地区などにある奴奈川社には奴奈川姫の像も彫られ、オオクニヌシとのロマンスを今に伝えています。古事記によると、『八千矛の神の命(オオクニヌシ)は、八島國妻求ぎかねて、遠達し高志の國に、賢し女をありと聞かして、麗し女をありと聞こして、さ婚ひにあり立たし、婚ひにあり通はせ・・・』

など、求婚の様が語れています。

*実際に勾玉や、ヒスイのブレスレットをお持ち戴き、議論も活発で、大変楽しい講座でした。

 

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